1949年に毛沢東率いる中国共産党により建立された中華人民共和国も、1953年第二回文代大会で社会主義リアリズムが中国の文学芸術の創作と批評の最高基準として公式に規定されて後、ながらく国家構成員の多くを占めた労働者・農民および彼ら出身の兵士の現実生活に即した社会主義リアリズム、あるいは古典的な中国美術が公式芸術であった。1958年大躍進期には、より教条的な「革命的リアリズムと革命的ロマンチシズムの結合」(両結合)が提起され、社会主義リアリズムは言葉としては用いられなくなったが、実質的には変わらなかった。
1966年からの文化大革命では、ソ連などの社会主義リアリズム系作品すら修正主義文芸として否定され、革命現代京劇の創作方法に基づく「三突出」(あらゆる人物の中で肯定的人物を際だたせ、肯定的人物の中で主要な英雄的人物を際だたせ、主要な英雄的人物の中で最も主要な英雄的人物を際だたせる。突出は際だたせるの意味)が強調された。
文革終結後の改革開放の流れの中から地下芸術家が現れ始め、自由思想の弾圧や全く政府の援助を受けられない中、自分や他人の身体を酷使したパフォーマンスや、社会主義リアリズムの美術教育で身につけた超絶的な写実技法を使った不愉快な絵画など、過激な抗議的美術を展開した。
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1990年代末には世界の美術界の新星としてヴェネツィア・ビエンナーレなどで大きく紹介され、欧米の脚光を浴びた(多分に、実験的美術家の存在や政治・表現の自由を認めない当時の中国共産党への抗議も込められてはいたが)。しかし、計画経済から市場経済への転換の中で中国共産党が芸術の多様化をある程度認るようになった21世紀初頭の現在では、彼ら現代美術家も公然と敵視されることはなくなった。政府や地方は再開発された街のために巨大な抽象彫刻を発注し、欧米のコレクターや中国の新興成金達は北京や上海の画廊街やアーティスト村に大金を抱えて殺到するという、過熱状態にあり、商業主義に巻き込まれていく傾向もみられる。
このような現代美術全盛の中で社会主義リアリズム系統の作品は、今でも新年のカレンダーや、中国共産党や有人宇宙飛行などの宣伝ポスターなどに使用され公式芸術としての地位を細々と保っている。